命の値段

人間は、野菜のような植物〜動物の肉まで、何でも食べます。多くの動物は肉食性と草食性に分けられますが、人間は雑食性と言っても良い。

 

しかし、人間の中には、肉ばかり食べる人もいるし、野菜ばかり食べる人もいます。ほとんど何も食べない人までいます。人間は、その人によって食性が違う生き物なのかもしれません。

 

最近、「お年寄りになったら肉を食べなさい」という主旨のテレビ番組を見ました。肉を食べている人ほど長生きするというデータもあるようです。しかし、このデータはこのようにも捉えることができます。

 

―肉を食べたいと思う人ほど、元気で活力がある。肉を食べるから長寿なのではなく、肉を食べようとする元気と活力がある人が、肉を食べ、結果的に長寿である。―

 

長寿と肉食の因果関係については、よくわかりません。肉を食べなくても長寿の人もいますから、肉だけの問題ではないと思います。

 

肉食の人と菜食の人では、性格が違うと思います。多くの場合、肉を沢山食べる人の方が活動的で、野菜ばかり食べる人は大人しい傾向があるような気がします。

 

これも、因果関係が逆かもしれません。活動的な人は肉を食べたくなり、大人しい人は野菜を食べたくなるのかもしれません。

 

肉食が良いとか悪いとか、いろいろな意見がありますが。私は食べたいと思うものを食べればいいと思います。食べたいと思うものが、その人にとって一番必要なものです。

 

肉は、動物の命をいただくことになります。野菜だって野菜の命をいただくことですが、野菜を殺すことに関しては、誰もが抵抗がないと思います。

 

日本では、肉が加工品のようになって出てくることが多い。自らの手で動物を殺すことはない、と言ってもいい。こういう国は、かなり少ないようです。例えば、ニワトリは、海外へ行くと、生きたまま買ってきて、自分の家で調理する家庭が珍しくありません。

 

スーパーへ行くと、ニワトリ1羽が2千円くらいで売っています。スーパーの利益、ニワトリの処理代金などが必要ですので、ニワトリの出荷原価は1千円くらいではないかと思います。

 

ニワトリ1羽の出荷原価が1千円というのは、安すぎるように思います。養鶏場では、様々な費用がかかりますから、ニワトリは一生の間に、食費として使っているお金は5百円くらいでしょう。もしかすると、もっと少ないかもしれません。

 

一生の間に、これしか食費を使っていないと思うと、ニワトリがかわいそうに感じます。ときどきは、もっと贅沢をさせてあげたい。

 

動物の命をいただくことに関しては、良しとしても、動物が置かれている環境は、改善した方がいい。消費者が手にする時に安ければいい、ということで、畜産は行われているのかもしれませんが、もっと動物のことを考えた方がいいと思います。

 

肉の値段は高くなってもいいから、動物たちに、もっと快適な環境に住まわせ、良いものを食べさせてあげたい。動物の命の値段は安すぎると思う。