多相性睡眠

人間は、夜に寝て朝に起きる、という生活をしています。動物の中には、夜行性の動物も多くいます。私の畑は、夜になると、動物たちが駆け巡り、楽園のような様相となっています。

 

人間は、1日に1回寝るという単相性睡眠をしていますが、これは本来の姿ではないのかもしれません。本来の人間の睡眠は、夜に1回だけ寝るのではないような気がします。

 

赤ちゃんは、生まれてすぐは、睡眠のリズムが不安定です。寝たと思うと、すぐに起きたり、夜中に起きたりしています。本来の人間の睡眠は、赤ちゃんの睡眠と同じかもしれません。

 

アメリカのトーマス・ウェア博士は、睡眠に関して、このような実験を行いました。被験者を夕方5時〜翌朝7時まで、真っ暗な部屋で過ごさせました。これは、およそ14時間になります。

 

さすがに14時間寝ている人は、いませんでした。多くの被験者は、8時間ほど寝ましたが、この8時間は連続した時間ではありませんでした。4時間くらい寝て、その後2時間起きて、そして4時間寝る、というように、分割して寝るようになったそうです。

 

このような睡眠は、多相性睡眠と呼ばれています。赤ちゃんの睡眠と似ていますよね。

 

2〜3週間に渡って行われる外洋ヨットレースで、睡眠の研究が行われたことがあります。

 

レース中、夜6〜8時間の睡眠をしていた人は、7.6%でした。1回に4時間寝て、8時間起きるという海軍式睡眠をしていた人は、18.5%でした。一番多かったのは、20分〜2時間の睡眠を分割してとり、1日4〜5時間寝る人でした。

 

このヨットレースで上位に入った人の多くは、20分〜2時間の睡眠を分割してとり、1日4〜5時間寝る人だったそうです。

 

電気の照明が発明される前、ヨーロッパでは、夜寝始めの「第一睡眠」、夜中に目が覚めて朝まで寝る「第二睡眠」と2回の睡眠をとっていたそうです。

 

こういうことを見ても、人間は、1回だけ寝るのではなく、複数回に分けて寝るのが、本来の姿のような気がします。

 

「22時〜26時までは、睡眠のゴールデンタイムであり、この間に成長ホルモンが活発に分泌される」という話がありますが、これは俗説のようです。

 

成長ホルモンが活発に分泌されるのは、深いノンレム睡眠のときです。これは、睡眠後、最初のサイクルで起こってくるものであり、寝た時間とは関係がないそうです。