色がついていないメガネ

「運が良い」とか「運が悪い」という話を聞くことがあります。確かに、一見、「運が良い」と思われる現象、「運が悪い」と思われる現象が起きることがあります。しかし、ほとんどのこと、あるいは、すべてのことは、「運が良い」「運が悪い」とは言えないのかもしれません。

 

同じ現象を見ても、「運が良い」と判断する人もいれば、「運が悪い」と判断する人もいます。「運が悪い」と思われたことが、あとから考えると「これがなかったら、今の自分がなかった」と思うことだってあります。今、「運が良い」「運が悪い」と思っても、将来は、どのような結果になるかわかりません。

 

何かを失敗したと思ったとき、「失敗したな」とがっかりしている人もいれば、「この失敗を糧にして今度は成功するぞ」と闘志を湧き上げる人もいます。同じ現象が起こっても、その人によって、どう考えるか、どう捉えるか、全然違ったりします。

 

現象は、ニュートラル(中立)だと思います。その人の見方によって、「良いこと」にもなるし、「悪いこと」にもなります。こう考えると、「運が良い」「運が悪い」「良いことが起こった」「悪いことが起こった」と判断するのは、無意味かもしれません。

 

物事をどのように見るか、というのは、人生でとても大切なことだと思う。人生を楽しく、豊かに生きるために、一番大切なのは、物事の見方かもしれません。

 

「苦しみ」「大変だ」と思うような出来事が起きても、見方を変えると、それを良い方向に捉えることもできます。学校で学ぶ道徳のようなことも大切ですが、物事の見方も学んだ方がいいと思う。

 

それぞれの人は、それぞれのメガネをかけて、違う世界を見ています。どんなメガネをつけて、世の中を見ているか、現象を見ているかで、人生観は大きく変わってきます。

 

もし、変な色メガネをつけていたら、違うメガネに変えてみよう。現象に関して、「良い」「悪い」「運が良い」「運が悪い」というような判断をしない「色がついていないメガネ」がいいんじゃないかな。