紙幣の肖像画

紙幣には、歴史上、有名な人物の肖像画が描かれています。これは、日本に限らず、世界の紙幣でも、人物の肖像画が描かれています。初めて肖像画が描かれたお札がつくられたのは、18世紀のヨーロッパと言われています。

 

お金は、人と同じようなものだと思います。仕事をするときには、1ヶ月30万円とか、1日1万円というように、人を拘束する時間などによって、報酬(お金)が決められます。こういうことを見ると、「お金」=「人」と言ってもいい。2千円札が広まらなかったのは、表に人物の肖像画が描かれなかったためかもしれません。

 

日本の紙幣に肖像画が描かれた人は、以下のような人物です。

 

【政府紙幣(明治元年〜明治5年にかけて政府が発行した紙幣)】

神功皇后、板垣退助

 

【日本銀行券】(戦前)

菅原道真、和気清麻呂、武内宿禰、藤原鎌足、聖徳太子、日本武尊

 

【日本銀行券】(戦後)

二宮尊徳、岩倉具視、高橋是清、板垣退助、聖徳太子、伊藤博文、福沢諭吉、新渡戸稲造、夏目漱石、樋口一葉、野口英世、紫式部

 

紙幣に描かれた人物を見ると、政治家が多い。それから、歴史上、日本に影響を与えた人、文学に関する人などが並んでいます。

 

面白いことに、財閥をつくった人、ビジネスで成功した人、お金儲けをした人は、肖像画として使われていません。金銭的に成功した人は、世間的に関心を持たれて、一般の人からは尊敬を受ける場合があります。しかし、このようなことは、本質的な意味で言えば、それほど大したことではないと思います。それで、このような人は、紙幣の肖像画としては描かれないのでしょう。

 

多くの政治家が、紙幣の肖像画として描かれているのは、とても興味深い。政治は、国にとって、とても大事です。政治次第では、国の運命を左右することもあります。

 

政治家は、後世に名前が残り、紙幣に肖像画が描かれる人になる可能性があります。このような意味でも、政治家は、よき政治、清き政治をして欲しいと思う。