ストーリー

面白いと感じる映画には、共通するストーリーがあると思います。すべてが順風満帆な映画は、それほど面白味を感じません。真っ直ぐな平坦な道を歩くようなストーリーは、単調でつまらなかったりします。失敗、挫折などの紆余曲折あって、やがて成功する、登ったり下ったり、ジェットコースターのように浮き沈みが激しい映画ほど、面白味を感じたり、感動するものです。

 

映画の脚本について、いろいろな書籍が出ています。こういう書籍は、あまり読んだことがありませんが、どのようなストーリーにすれば感動する映画がつくれるか、どのような音楽を入れると効果的か、というのは、いろいろ研究されているようです。

 

人間の心理には、共通するものがあって、パターン化されているような気がします。人間の脳は、Aという現象を見たらBという反応が起きる、というようにパターン化されている。このパターンさえわかれば、比較的簡単に感動させられる映画がつくれるかもしれません。

 

これは、小説などでも同じです。ベストセラーを書く小説家は、どのようなストーリーを組み立てれば、読者に感動を与えるか、共感を得られるかを知悉しているのでしょう。

 

私たちは、映画を見たり、小説を読むと、感動したり、共感したりしますが、製作者や作家の罠にはまっているだけなのかな、私が感じている感動は単なる脳の反射に過ぎないのかな、と思ったりします。

 

映画や小説に限らず、人は、ストーリー性があるものを好む、という性質があります。例えば、商品を売るときには、「性能がいい」「効果がある」というような説明だけでなく、どんな人が開発して、どのようにして商品が誕生したのか、という商品が出来上がるまでのストーリーを話した方がよく売れると思います。

 

人は、映画を見なくても、小説を読まなくても、別に生きていけます。映画を見たり小説を読んで得られるものは、あまりありません。テレビのドラマだって同じです。でも、人は、映画を見たり、小説を読んだり、ドラマを見るのが好きです。映画を見たり、小説を読んだり、ドラマを見るのは、ストーリー性に面白さを感じるからだと思います。

 

ほかの人の話を聞いていると、ストーリーを話していることが多い。ほかの人の話にじっと耳を傾けていると、話をしている人は、満足感が得られます。自分のことを話すのは、食べ物やお金よりも、快楽中枢を強く刺激するらしい。

 

人間は、寝ているときでも、ストーリーを語っています。夢は、現実とは別世界ですが、夢の中でさえストーリーがあります。ある調査によると、人は、1日に2千もの小さなストーリーを自分につぶやいているそうです。

 

自分の人生をどのようなストーリーにするかは、自分で決めることができます。人生は、自分が組み立てたストーリーのように展開していくのかもしれません。