ハイパーソニック・エフェクト

人間の可聴帯域は20kHz程度であり、それ以上の高い周波数の音は聞き取れないと言われています。

 

このことから、CDのサンプリング周波数は44.1kHzと決められました。CDのサンプリング周波数は44.1kHzですが、録音時のハイカットフィルターの折り返しノイズが入ってくるために、ほぼ1割増しの22kHzまでは再生帯域とされています。

 

この考え方の根拠になっているのは、「15kHz以上の高周波はあっても無くても影響しない」という世界の音響学会の定説です。

 

この定説に対し、国際科学振興財団主席研究員、文明科学研究所所長の大橋力氏は疑問を感じ、「ハイパーソニック・エフェクト」という理論を提唱しています。この理論によると、人間は20kHz以上の周波数を聞いているらしい。

 

Wikipediaによると、「ハイパーソニック・エフェクト」とは、以下のようなものです。

 

ー聴域を超える周波数成分を持った音が、ヒトの生理活動に影響を及ぼすとする現象、学説です。

 

ヒトの聴覚能力はおよそ20kHzが上限とされ、それ以上の周波数を持つ音波は人間にとって聴こえないため音とみなされてこなかった。しかし近年では脳機能イメージングといった客観的手法により、超音波を含む音の全身(聴覚と身体)での聴取が、生理活動、主に脳活動で快さを示す反応をもたらすことが報告されている。

 

この現象は大橋力らによる先駆的研究で知られ、ハイパーソニック・エフェクトと名付けられた。ー

 

LPでは、50kHz以上の超高周波を電子的に強調すると、音の味わいが歴然と深まって感動的になります。大橋力氏は、22kHz以上の周波数を記録できないCDでは、音質も感動も格が落ちてしまうことに気がつきました。

 

大橋力氏は、超高周波の影響を脳の反応として捉える「脳に聞く」方法(音を聴いたときの脳波と脳血流の変化を組み合わせて計測する)を導入します。

 

その結果、26kHz以上の音(超音波・高周波)は、皮膚から脳に伝達され、その音により、視床の血流が増加し、脳基幹部を活性化することがわかりました。

 

ここで重要なのは、26kHz上の音は、「耳で聞いているのではなく、皮膚から脳に伝わっている」という点です。これが本当なら、耳だけでなく皮膚でも音を聞いていることになります。

 

超高周波を含む可聴音により脳が活性化することで、「免疫活性の改善」「ストレスホルモンの減少」「認知機能の向上」等が認められます。

 

皮膚から脳に伝達された高周波は、α波の増加・NK細胞の増加・グロブリンAの増加・クロモグラニンの増加・アドレナリンの低下などを引き起こします。これにより、ストレスや不快な気分がなくなり、気持ちが良くなり、リラックスし、病気にもなりにくくなります。

 

ただし、26kHz以上の音だけあっても効果がなく、可聴域の部分とそれを超える可聴域外の高周波部分が共に鳴っている時だけ独特の効果が現れてくるそうです。

 

さらには、聴覚以外の感覚入力に対しても、美・快・感動の反応を増し(クロスモーダル効果)、同じ映像がより美しく見えるという現象が起きるそうです。

 

電子的に合成した「ランダムノイズ」や「正弦波」では効果が認められず、複雑なゆらぎ構造を持った超高周波を含む自然性の高い音がいいらしい。

 

人間は、高周波に富んだ熱帯雨林に住んでいました。熱帯雨林は、100kHz以上の高周波の宝庫と言われています。

 

しかし、現代の都市には、自然の中に存在する高周波の音がありません。音楽が入っているCDは20kHz以下でつくられ、ダウンロードされる音楽は16kHz以下らしい。

 

CDの音は味気ない、ということから、Super Audio CD(SACD)やDVDオーディオなどのハイレゾリューションオーディオ規格ができています。このようなものだと、100kHz近くまたはそれ以上の音を再生することができるとされています。

 

しかし、2006年での日本機械工業連合会とデジタルコンテンツ協会の共同調査研究では、民生用SACDプレイヤーの多くでは50kHz以上での帯域制限の特性がみられ、民生用スーパーツイーターでは技術仕様に100kHzまでと書かれていてもフラット特性で実測再生できるものは稀であったという報告があります。

 

楽器の中で、高周波が多く出るものは、ガムラン、琵琶、尺八、チェンバロなどだそうです。

 

人間は、誕生して以来、多くの期間を森の中で暮らしてきました。こうした記憶が、私たちの体内に組み込まれていて、森の中にいる時に、一番リラックスすることができるようです。(人工林ではなく、熱帯雨林のような自然林の方がいいようです。)