昆虫は宇宙からやってきた?

蝶が幼虫→蛹→成虫になるのは、とても興味深い。蝶と同じように不思議な生態をしているものにセミがあります。

 

セミは幼虫として、3〜17年地中で生活します。(アブラゼミは6年)成虫の時期に比べて、幼虫の時期は数十倍も長い。

 

「セミは、成虫になって1週間で死んでしまう」という話がありますが、これは俗説です。普通のセミは、成虫になってから1か月くらいで死んでしまうそうです。

 

蝶やセミだけでなく、昆虫は不思議な生態をしていることが多い。そのため、「昆虫は宇宙からやってきた」という説があります。

 

私は、昆虫だけでなく、人類も宇宙からやってきたと考えています。普通に考えて、人類が地球で進化していたならば、裸で生活できるように体表が変わっているはずです。

 

昆虫の不思議な生態について、少し調べてみました。

 

地球の動物種のうち3分の2を昆虫が占めるそうです。昆虫は、両生類よりも早く陸上に上がり、空を最初に飛んだ生物と言われています。

 

昆虫は、哺乳類や爬虫類などと体の構造が違います。脊椎動物(甲殻類除く)は、背骨の周りに骨格を作り、筋肉や内臓を保持しています。昆虫は、外側を固い殻で覆い、内臓を中に納めています。手足の数は、6本〜数多くの足を持つものまで様々です。

 

脊椎動物は、2つの目で光、形、色を見分けるのに対し、昆虫は、単眼と複眼を持ちます。


昆虫は、脳の他に神経節と呼ばれる神経細胞の塊が節ごとにある「はしご形神経系」という構造をしています。

 

昆虫の血液は、緑色をしています。正確に言えば、昆虫には血液がなく、体液が循環しています。昆虫の体液には、ヘモシアニンという銅が中心の酵素運搬タンパク質が含まれ、その中の銅が酸素と結びつくことによって、緑色になります。(幼虫が食べた植物の色素の影響もあるようです。)

 

脊椎動物では、血液が心臓→動脈→毛細血管→静脈→心臓と、つねに血管の中を流れる閉鎖系であるのに対し、昆虫は心臓に相当する背脈管を出た血液(体液)は、直接、組織の間を流れる開放系血管系です。

 

脊椎動物は、ヘモグロビンで酸素運搬していますが、昆虫は、「気管系」という機能で、気門からつながる気管が酸素を運んでいます。気管系の呼吸だと、血中に金属成分を含まないので、体の大きさの割に軽々と空を飛ぶことができます。

 

昆虫の一部は、幼虫→蛹→成虫というように変態をします。このような変態をする生物は、他にはいません。

 

昆虫は、時として「擬態」(周囲の植物や地面の模様にそっくりな格好になること)をすることがあります。擬態は、昆虫以外にも見られますが、数としては昆虫が圧倒的に多い。

 

昆虫は、他の動物の系譜とは違う独立した進化をしています。原始的な昆虫の起源は、4億8千万年前と言われています。最初に出現したのはトビムシですが、その次に昆虫が現われるのは、7千万年後になります。その時、沢山の種類の昆虫が大発生しています。この7千万年の間、トビムシと他の昆虫をつなぐ化石が発見されていません。(昆虫のミッシングリンク)

 

鳥にも空を飛ぶための翼がありますが、これは前足だった物が進化した姿です。しかし、昆虫の羽根は、何かが進化したものでもなく、何かに由来しているものではない。

 

トンボやハチが行う急発進・急停止・急加速のような飛行能力は、人間が持つ航空力学では再現できないと言われています。

 

完全変態する昆虫の成虫は、ほとんど地球上の食物を食べずにすごします。ホタルの成虫はまったく何も食べませんし、大きなカブトムシやクワガタも、樹液をなめるだけだし、チョウやガも、花の蜜や朝露を吸うくらいです。

 

人間は、昆虫を飼うことがあります。例えば、カブトムシ、クワガタムシ、鈴虫、松虫と言った類いです。しかし、人間は、昆虫を嫌うことが多い。例えば、蚊、ゴキブリ、ハエと言った類いです。これは、人類が発生する前の哺乳類の天敵が昆虫であったため、昆虫を嫌う、という本能が組み込まれているのかもしれません。

 

自然の中にいると、昆虫と接する機会が増えました。昆虫の形態や生態を見ていると、昆虫は宇宙からやってきた、と考えるようになりました。昆虫も人類と一緒に、宇宙の旅をしたのかもしれません。