『ぼくはお金を使わずに生きることにした』(マーク・ボイル著)

『ぼくはお金を使わずに生きることにした』(マーク・ボイル著)を読んでみました。著者のマーク・ボイルさんは、1年間お金を使わずに、以下のようなルールで生活することを試みます。

 

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1「カネなし」の大原則

丸一年、金銭の授受をしないこと。小切手もだめ、クレジットカードもだめ。12ヶ月の間、必要な物や欲しい物があるときは、現金やそれに類するものを使わずに手に入れなければならない。

 

2「フツー」の法則

「フツー」の法則は、一番重要なルールだった。1年をとおして遭遇するさまざまなケースにどう対応するか、その判断基準となる。「○○は実験のルールにかなっているか」と聞かれたら、「普通だったらどうするだろう」と考えてみる。

 

3「ペイ・フォワード」の法則

従来のバーター取引の代わりに、ペイ・フォワード経済を取り入れるように心がけている。つまり、無償で与え、無償で受け取るのだ。

 

4「尊重」の法則

ぼくの実験は、お金や下水道を使い続けている99%の人を不快にさせて関係を悪くするのが目的じゃない。こういう場合に自己の流儀を金科玉条のごとく押し通すのは、かえって逆効果になる。これが「尊重」の法則である。

 

5「化石燃料不使用」の法則

この丸1年、自分のために化石燃料(石油、天然ガスなど)の使用を増やすのはやめにした。「ずいぶん疲れているようだから車で送ってやろう」と言われても、丁重に辞退する。

 

6「料金前払いなし」の法則

通常、電気や水道などの公共料金の請求書は定期的に送られてくるが、それを前もって払い込んでおくことも、ぼくはしない。それどころか、そもそも一切の請求が発生しないよう、完全なオフグリッド体制をしいたのだ。

 

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著者のマーク・ボイルさんは、2年半「カネなし」生活を続けました。その後、「カネなし村構想」を立ち上げるべく準備をはじめたそうです。

 

大昔には、「お金」はありませんでした。文明が発達するにつれて「お金」が発明されました。お金は、「人類最大の発明」とも言われています。

 

お金があると、とても便利です。物々交換の社会よりも、お金を通して交換した方が、簡単でスムーズです。

 

しかし、一方では、お金がすべてだ、人生で一番大切なのはお金を稼ぐことだ、とお金を中心に生きる人がいます。お金は、人生の補助的なものであるべきなのに、いつの間にか、お金が中心になっている人もいます。

 

こういう意味でも、マーク・ボイルさんが行った「お金と使わないで生活する」という実験は、とても面白い。人間は、お金がなくても生きていくことができる、とわかればお金の心配をすることもなくなります。

 

私は、お金はあった方が便利なので、お金をなくす必要はない。しかし、お金を中心にして生きてはいけない、と思います。