横山大観さん

昭和の時代に、「東の大観(横山大観)、西の栖鳳(竹内栖鳳)」と呼ばれていた横山大観さん。現在、東京で『生誕150年 横山大観展』が開かれています。私も、近いうちに観に行こうと思っています。

 

横山大観さんと言えば、お酒が好きなことで有名です。人生後半の50年は、飯をほとんど口にせず、酒と肴(少量の野菜)だけで済ませていたそうです。

 

横山大観さんが愛したお酒は、『酔心』です。私は、ほとんどお酒を飲みませんが、前は、『酔心』の純米酒を取り寄せていました。このお酒、とても美味しいと思います。

 

横山大観さんの絵画の中では、『生々流転』と『肅湘八景』の2つが重要文化財に指定されています。今回の展示会では、『生々流転』が展示されています。

 

『生々流転』のスタートは、山間に湧く雲。その雲が一粒の滴となり、地に落ちて流れ始めます。川は周囲の山々や動物、人々の生活を潤しながら次第に川幅を増し、やがて海へ流れ込みます。荒れ狂う海には龍が踊り、水はついに雲となって天へ登ります。そして、物語は振り出しに戻ります。(展示会のHPを参照しました。)

 

『生々流転』は、40メートルほどあり、日本一長い画巻と言われています。『生々流転』が美術展に出品されたとき、関東大震災が起きました。この美術展に出品されていた作品のほとんどに被害がありましたが、『生々流転』は被害を免れました。それで、奇跡の絵とも言われています。

 

横山大観さんに、こんなエピソードがあります。日本画家の大家だった横山大観さんのもとに、無名の俳句同人誌から表紙の絵が依頼されたそうです。そうしたところ、横山大観さんは、こう言いました。「貧乏する覚悟はありますか」

 

横山大観さんの問いに対して、依頼人は、「覚悟はあります」と答えました。

 

横山大観さんは、表紙の絵を描いたあと、制作費を受け取りました。その後、横山大観さんは、「同人誌の発展を祈念する」との手紙を添えて、制作費を返還したそうです。

 

心温まるエピソードですね。横山大観さんは、貧乏をした体験があり、芸術を目指す人は、お金のことよりも、芸術の向上を目指すべきだ、といった思想があったようです。

 

今回の展示会では、100年ぶりに発見された『白衣観音』や『彗星』などの作品も展示されているようです。展示会へ行くのが楽しみです。