無料スーパー

今年の7月、オーストラリアのシドニーに、すべて無料のスーパーができました。このスーパーでは、賞味期限切れ前でも処分されてしまう食品を大手スーパーから譲り受けることによって、提供しています。スタッフはボランティアで、家賃、光熱費などもオーナーの厚意で無料だそうです。

 

日本でも、9月に無料スーパーがオープンしました。多摩市のNPO法人「シェア・マインド」は、家庭や企業から寄付された食品を、無料で提供する試みをはじめました。当面は、1ヶ月に1回の開催のようです。初日には、大勢のお客さんが詰めかけ、一人7点までに制限したものの、30分ほどで品切れになりました。

 

ほかには、食品を無料で提供している、日本最大のフードバンク「セカンドハーベスト・ジャパン」があります。ここでは、1300以上の企業・団体と連携し、毎年470万食を人々に届けています。西友、サントリー、ニチレイ、ダノンなどの大企業も協力しているそうです。

 

セカンドハーベスト・ジャパンを支えているのは、ボランティアの人や、自分の車を使って配送している人たちです。このような人たちが、関東各地の児童養護施設などの福祉団体や個人に食品を届けています。

 

セカンドハーベスト・ジャパンの創設者でCEOのチャールズ・E・マクジルトンさん(以下、チャールズさん)は、元米兵で、隅田川沿いでホームレスをしていたことがあります。チャールズさんは、「食はライフラインだ」という考えで、このような活動を行っています。

 

チャールズさんが、このような活動をはじめたのは、自らのホームレス体験です。無料で食料を配るのは、「自立を妨げるのではないか」「援助をするのは、相手の尊厳を奪ってしまう」という考え方があります。

 

しかし、ホームレス体験をすることによって、「相手の尊厳を奪うというのは、空腹のリアルを知らない贅沢な考え方だ」と思うようになりました。

 

セカンドハーベスト・ジャパンが目指すのは、食というライフラインを強化していき、食品の安全網を構築することだそうです。

 

無料で食品を配るということに関しては、賛否両論あると思います。何もしない人よりも、このように具体的な形で行動できる人って、ある意味、素晴らしいと思う。