うまい、高い、遅い

少し前に、宅配業者のドライバーの過酷な労働が話題になったことがあります。これを受けて、ヤマト運輸は、宅配制度や送料などの見直しを始めました。

 

弊社でも、商品の発送をする時、ヤマト運輸を利用しています。先日、送料の改定をしたいと連絡があり、今月から送料が改定されています。

 

ヤマト運輸から提示された送料は、個人のお客さんと同じ、というものでした。今までとは、5割増しくらいの金額です。知り合いの会社でも、弊社と同じように対応されたところがあります。多少は値引きがあると思っていたので、個人と同じ送料とは、びっくりしました。弊社は、開店休業のような状態なので、そんなに影響はありませんが。

 

日本での物やサービスの値段は、ものすごく安いと思います。ヨーロッパへ行くと、500円でランチなんて食べられません。2千円出しても、そんなに良いものは食べられません。さらには、チップが必要です。先進国で、500円でランチが食べられるのは奇跡的なことだと思います。

 

日本で、年収が一番低いところは、沖縄県と言われています。沖縄へ行くと、本土よりも、値段が安い気がします。

 

沖縄のようなところは、「収入が低い→値段を安くしないと売れない→値段が安いので、低い収入しか得られない→値段を安くしないと売れない」というループになっているのかもしれません。

 

バブルの時代は、「収入が高い→高い物が良くれる→高い物が売れるので、さらに収入が高くなる→高いものがもっと売れる」というループになっていたと思います。

 

バブルのような時代がいいか、と言われれば、それは疑問です。しかし、今の日本は、もう少し物やサービスの値段が高くてもいい。イオン(マックスバリュー)などへ行くと、食料品の値段が安くてびっくりします。安ければいい、という風潮は止めた方がいいと思う。

 

品質が悪くても安ければいい、というのは止めて、多少高くても、良い品質の物を買う。良いサービスには、それに見合った適切な金額を支払う。会社は、社員に対して可能な限り賃金を高くする。これを、より多くの国民が続けていけば、今よりももっと経済が回っていくでしょう。

 

今回のヤマト運輸の決断は、素晴らしいと思います。こんなに値上げしたら、ヤマト運輸を使わなくなる会社が増える可能性があるのに、あえてものすごく値上げをしました。

 

どこの会社も、より安くするのではなく、適切な価格にするべきです。もっと言えば、ちょっとくらい値段が高くても、お客さんが付いてくるような会社でないといけないと思います。

 

吉野家のキャッチフレーズは、「うまい、安い、早い」というものです。こうではなく、「うまい、高い、遅い」にしても、良い気がします。