『非属の才能』(山田玲司著)

『非属の才能』(山田玲司著)を再読してみました。この書籍は、別のブログでも紹介したことがあったと思います。

 

書籍の内容は、「集団に所属しないで個性的に生きた方がいい。どこにも所属していない人の方が才能が豊かである」というような話です。

 

書籍の内容自体は、私が考えていることと同じです。私も、山田玲司さんと同じように、集団に所属することなく、個性的に生きた方がいいと思う。

 

書籍の中で、いろいろな人のエピソードが書かれていました。これが面白かったので、紹介します。

 

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学校にひとりも友人がいなかったという爆笑問題の太田光に大槻ケンヂ。高校三年間で五分しかしゃべらなかった」というお笑い芸人のほっしゃん。どんなギリギリの状況でも「YES」と言い続けるオノ・ヨーコに、「人の言うことは聞くな」と主張する五味太郎。「頭のなかを麻痺させるのがイヤだった」というよしもとばななに、「外界を見ろ」と叫ぶ富野由悠季。  

 

小学校のクリスマス会を「自主参加でいいですよね」と言って堂々とサボっていた井上雄彦に、一五歳にして女性とつき合う可能性を100%あきらめ、徹底的に自分の興味ある研究に没頭した荒俣宏。さらには、二四時間三六五日、魚のことばかり考えているさかなクンに、四〇歳まで自分が何者なのか悩み続けたのっぽさん……。

 

これまで、水木しげる(漫画家)、森毅(数学者)、紀藤正樹(弁護士)、オリバー・ストーン(映画監督)、日高正博(総合演出家)、柳美里(小説家)、木下デヴィッド(プロサーファー)など、数多くのオンリーワンな人たちから話を聞いてきたが、彼らの多くに共通するのは、子供の頃からとにかく学校が嫌いであったということだ。

 

井上雄彦という漫画家はなかなかすごい男だ。この寡黙な男には何度も驚かされてきた。特に驚いたのは、あの社会現象まで巻き起こしたバスケットボール漫画『SLAM DUNK』の連載が終わったときのことだった。 「もう過去のことは全部なかったことにします」と言って、本当にあの日本一売り上げのある少年誌を出て、まったくジャンルの違う時代劇を描きはじめたのだ。

 

高城剛氏は、「東京をやめた」と言っていた。その少し前には「テレビをやめた」と言い、「ネットもやめた」と言う。八〇年代、車のなかで生活していた高城氏に仕事を依頼したい人は、新宿西口に停めてある彼の車のワイパーに仕事の依頼書を挟んでおいたらしい。

 

「シーナ&ロケッツ」のカリスマギタリスト鮎川誠氏は、六〇歳近い年齢にもかかわらず、「毎日が昨日とは違う感動だ」と話していた。

 

村上龍氏に「どうして本ごとに書くテーマをガラリと変えるんですか?」と尋ねたときのことだ。彼は、「計算とか戦略とか、そういうのないんですよ。リスが喉渇いたら小川のところまで降りていくでしょ。あんな感じです」と答えてくれた。

 

倉本聰氏は仕事でトラブルがあって、とにかく東京から遠く離れたいと思い、その足で羽田に向かって北海道行きのチケットを買った。「男は悩んだら北に向かう」それくらいの理由だったが、札幌の場末の酒場でとなりに座った男に偶然「当てもないなら富良野にでも行ってみれば」と勧められ、その美しさに感動した倉本氏が完成させたのがあの『北の国から』であるという。

 

手塚治虫の未完の名作『火の鳥』は連載当時なかなか人気が出ず、水木しげるの代表作『ゲゲゲの鬼太郎』第一話の人気投票は最下位だった。

 

『ファーストガンダム(機動戦士ガンダム)』も『宇宙船艦ヤマト』も視聴率が低く、打ち切りになっている。黒澤明は「もうあんたは古い」と映画を撮らせてもらえなかった時期に自殺未遂まではかっているが、ジョージ・ルーカスたちの支援でチャンスをもらうと、すぐに名作『影武者』を撮った。