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耳垢

子供の頃は病弱だったので、よく病院へ行っていました。しかし、大人になってから病院へ行ったのは、耳鼻科だけです。10数年くらい前、耳が聞こえづらくなりました。大変なことになったと思ったら、耳垢が溜まっただけでした。

 

つい最近も、耳が少しだけ聞こえづらくなったので、耳鼻科へ行きました。耳垢をとっていただいたら、くっきり聞こえるようになりました。

 

耳がほんの少し聞こえないだけで、頭の働きが悪くなり、とっさの判断ができないような気分でした。耳の中には、平衡感覚を司る三半規管がありますので、聴覚の低下は様々な機能障害を引き起こすのでしょう。

 

耳垢に関しては、「取った方がいい」という意見と、「取らない方がいい」という意見があります。

 

耳垢が存在する目的は、外耳道を清潔に保つためです。埃などから鼓膜を守る、外耳道を保護する、細菌が繁殖しないようにする、表面を潤すというような働きがありますので、ゴミではありません。そのため、耳垢を取りすぎることは、良くないとも言われています。

 

耳垢は、ご飯を食べたり、おしゃべりをして、顎を動かすことにより、外耳道から自然に外へ出ていきます。私のように、耳垢が溜まってしまうのは、体質によるものが大きいようです。

 

綿棒を使って、耳垢の掃除をしている人がいます。しかし、綿棒を使った掃除は、耳垢を耳の奥へ押し込んでいる可能性が高いようです。綿棒のメーカーの中には、「外耳道に入れることなく、外耳周辺に使ってください」と表記しているところもあります。

 

耳垢を奥へ押し込んでしまうと、外耳道を詰まらせたり、鼓膜を破ったりして、聴力を失うこともあるそうです。

 

耳垢には、湿性耳垢と乾性耳垢があります。西洋人は湿性耳垢が多く、日本人は乾性耳垢が多いと言われています。それで、一概に西洋的な考え方を当てはめてはいけない部分もあります。

 

日本人の耳鼻科医に、耳垢の掃除についてアンケートを取ったところ、「適度にした方がいい 53%」「しない方がいい 42%」「積極的にした方がいい 0%」という結果でした。

 

耳掃除をするのであれば、1〜3ヶ月くらいに1回くらいでもいいかもしれません。しなくても、それほど問題はないのかもしれません。

 

音がくっきり聞こえるって、当たり前のようなことですが、聞こえなくなると、聞こえることの有り難みがわかります。昔は、今のような治療法がないので、耳垢を取るのも大変だったでしょう。現代医学に感謝です。